言葉の意味

「恣意的」の意味と使い方・例文・「作為」「故意」との違い・類義語は?現役記者がサクッと解説!

「作為」:「彼が提出した報告書は作為的な痕跡がある」
(報告書はわざと何らかの修正が施されたような不自然な内容になっている)

「故意」:「彼は不注意からなどではなく、故意に操作を誤ってデータを削除したのだろうか」
(わざと間違った操作をする)

「恣意的」:「部長はいつも恣意的な判断で採用者を決めているように見えるが、きちんと業務の適性に合った優秀な人材が入社している」
(その時の思いつきで採用者を判断しているようだ)
(会社の利益などは考えず、自分の好みや自分の勝手な基準で採用者を決めているようだ)

つまり、「作為的」は「事実ではない何かを故意に作り出したような不自然さがあること」、「故意」は「偶然などではなくわざと何かを行うこと」を表し、「恣意的」とはニュアンスの違いがあります。

また「恣意的」を用いる場合は、「何らかの論理的な要素がある訳ではなく、単なる気まぐれや思いつきで何かを行うこと」か「自分の好みや自分の勝手で何かを行うこと」のどちらかの意味となりますが、今回のような例文では後者の意味で使うことが多いでしょう。

「恣意的」の類義語は?

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それでは、次は「恣意的」の類義語・類語である「随意(ずいい)」「任意」について見ていきましょう。

まず、これらの語の意味は以下のようになります。

「随意」:思いのままであること。束縛や制限がないこと。

「任意」:思いのままに任せること。(選択や行動の決定を)その人の自発的な意志に任せること。

「随意」の使い方は?「恣意的」との違いは?

では次に、「随意」の使い方と「恣意的」との違いについて見ていきましょう。

「随意」は、例えば以下のように用いることができます。

「日本風情に満ちた落ち着きあるお部屋です。どうぞご随意にお休みください」

「多くの内臓の筋、とくに消化管の筋は、随意的には動かせない」

「今から出かけるのはあなたのご随意ですが、約束の時間はお忘れなくお願いいたします」

「随意契約とは、競争入札によらずに任意で決定した相手と結ぶ契約をいう」

「随意」には「思いのまま」という意味が含まれますが、これはどちらかというと「自由に」という意味を表現し、「恣意的」の「自分が欲するまま」とは微妙に意味が異なります。

また、「恣意的」は否定的な評価で述べられることが多く、こういった点でも「随意」とはニュアンスが異なるでしょう。

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