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「杞憂」の意味と由来・使い方・例文・同義語・類義語は?現役のブロガーがサクッとわかりやすく解説!

「杞憂」(読み方:「きゆう」)という言葉は、主に「杞憂に終わる」「杞憂に過ぎない」などの形で用いられています。

この言葉はそれほど頻繁に用いられる語でははなく、また字から意味が想像しにくいこともあり、具体的にどのようなことを表すのか疑問に思うことがあるかもしれません。

そこで、ここでは「杞憂」の意味、由来や使い方、対義語、同義・類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「杞憂」の意味と使い方・例文

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まず、「杞憂」の意味と使い方を解説します。

「杞憂」の意味とは?

「杞憂」には、「無用の心配をすること、する必要のない心配、取り越し苦労」という意味があります。

「杞憂」の語源

「杞憂」の由来について見ていきましょう。


これは中国の故事をもとにできた言葉で、「古代中国の『杞』という国の人が、天が崩れ落ちることを非常に心配して寝食を摂らなかった」という事柄(杞人の憂え)に由来するものとなっています。(出典「列子 天端」)

「杞憂」の英語表現

次に、「杞憂」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。

「杞憂」の意味を英語で表した場合、「groundless fear」「pointless concern」「prove unfounded」「needless anxiety」と用いることができます。

杞憂を英語で用いる際には、「〜心配することない」などの使い方をすると自然なニュアンスになりますよ。

ここで、「杞憂」の英語表現を例文で見ていきましょう。

「それが杞憂であることを願っています。」:「I hope that it is needless fear.」

彼女なら大丈夫だ、そんなに心配する必要はないよ。」:「She’s fine, there is no need to worry so much.」

杞憂だと良いが、地震によって自宅が倒壊してしないか心配している。」:「That’s good, but I’m worried that my home will be destroyed by the earthquake.」

「杞憂」の使い方と例文

次に、「杞憂」を例文を使って見てみましょう。

たとえば以下のような使い方をすることができます。

「台風で水害や土砂災害に発展するかもしれないと心配していたが、杞憂に終わってほっとした」


「今度の人事異動で転勤を命じられかると散々気にしていたが、単なる杞憂に過ぎなかったようだ」


「最近体調に違和感を感じているため病院で検査を受けようと思う。しかしただの杞憂に終われば良いのだが」


「杞憂かもしれないが、彼はこのところ体調が優れないようだ。何かの病気かもしれないので病院を受診するよう勧めてみようと思う」


「家を出た後に決まって鍵を掛け忘れていないかという心配をするが、たいていそれは杞憂に終わる」


「彼女は極度の心配性で、どんなに小さな問題でも気にしてしまうが杞憂であることが多い」

\次のページで「「杞憂」の類義語」を解説!/

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