
「需要」の意味と使い方・例文・反対語・類義語は?新聞記者歴29年の筆者がわかりやすく解説!
反対語
・「供給」:「需要」に応じて商品やサービスなどを提供することを指し、反対語ではありますが、「需要」とはペアの関係とも言えます。「供」と「給」はともに提供する・市場に出すということの意味ですが、「給」が本来「上位者から下位者へ十分な提供」の意なのに対し、「供」は「上下関係は問わず、内容も十分かどうかも関係ない提供」だったようです。
・「提供」:「役に立つように差し出す」というところから、「供給」と近い意味になります。ただし、一般的な用法だと、商取引とは関係ない「無償提供」のようなケースもあり、用いる場面が関係する語だと言えるでしょう。
類語
・「需用」:用途に従って用いること。主に電気やガスなどについて用いられることが多いようです。「需要」を英語ではdemandというのに対し、「需用」はuseと表現します。
・「ニーズ」:英語のneedsで要求・欲求を指すことから「需要」と近い意味で用いられることが多い語です。「顧客ニーズ」「消費者ニーズ」といった形で使われています。
・「必要性」:一般的には幅広い意味で「必要とされる度合いの高さ」を指しますが、経済関連の文脈の中で用いると「需要」と近いイメージとなるでしょう。
「需要」は必要の度合い
以上、「需要」の具体的な意味と使い方、また反対の意味や近い意味のある語について、解説してきました。
この言葉は「あるものや事柄を必要として求めること」「商品やサービスを購入しようとする行為」を表し、反対語の「供給」とペアでよく用いられます。特に自由主義市場では、商品価格と密接に関わっているため、非常に重要視される要素です。
反対の意味の語には「供給」「提供」などがあり、似た意味の言葉では「需用」「ニーズ」「必要性」などがあります。それぞれ、場面に応じて使い分けすることが可能なので、いくつかの語を併せて覚えておくと便利です。