「他力本願」とは?意味や語源・英訳・使い方・対義語まとめ
「何事も他力本願では成就しない。それよりも自分で努力したほうが確実だ」
「あの人は何事も他力本願で良い印象がない」
「最近では何かにつけて学校にクレームを付けるなど、子育てに対する責任が薄い他力本願な親が多い」
「たとえ他力本願で何かを成し得ても、それは一時しのぎに過ぎない」
「他力」とは、「阿弥陀仏の本願力」をのことを指しており、「他力本願」は「自分の力では難しい成仏の願いを、阿弥陀仏の本願力にまかせて叶えるという真の願いが込められたもの」を意味した言葉です。そこから転じて、現在のように「他人の力を当てにする」「他人任せにする」という意味を持つ言葉になりました。
#5 「自力」
まず、「自力」について見てみましょう。この言葉の意味は、以下のようになります。
【1】自分ひとりの力。自身の働き。独力。
【2】自然に備わった力。天性の技量。知力。
【3】仏語。総じて、自分の力で修業をして成仏、または浄土往生を得ようとすること。
出典:精選版 日本国語大辞典「自力」
ここでは【3】が「他力本願」の対義語にあたり、「自分の力により成仏、浄土往生を得ようとすること」を表しており、そこから転じて、一般的には【1】の意味で用いられることが多いかと思います。「成仏や浄土往生は自分の力では無理なため、阿弥陀如来の本願力に頼ろう」という「他力本願」とはまさに反対の意味を表す言葉です。
この言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
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