「適当」とは?意味と使い方・例文・言い換え表現は?新聞記者歴29年の筆者がわかりやすく解説!
ケースその1:よく当てはまる
この意味では「適切」「妥当」「充分」などがあります。
例文:
「適切なサイト運営こそが、事業立て直しのカギだ」
「都内からだと静岡あたりが距離的に妥当ではないでしょうか」
「モチベーションの維持と言う観点からは、充分な目的意識を持たせることが大切です」
ケースその2:具合がちょうどよい
この意味では「無理のない」「節度ある」「そこそこ」「まずまず」などがあります。
例文:
「商業都市として無理のない開発計画であれば、支援のしがいがある」
「企業規模から考えて、節度ある要求額だと思います」
「そこそこリッチな状態だから、誰かをあてにする必要はないさ」
「工場の立地条件としてはまずまずでしょう」
ケースその3:無責任
この意味では「ちゃらんぽらん」「生半可」「ぞんざい」などがあります。
例文:
「この会社にはちゃらんぽらんな仕事をする人間がたくさんいる」
「生半可な返事は聞き飽きた」
「お客様にぞんざいな対応しているようでは、見通しは暗い」
複数の意味があることを理解しよう
以上、「適当」の意味と使い方についてまとめました。
この言葉は「よく当てはまる。うってつけ」「程度がちょうどよい。ほどほど」「無責任。いい加減」という複数の意味を持ち、どの意味なのかよく注意して判断する必要があります。正反対の意味合いも含むので、話し手と受け手の行き違いは、思わぬトラブルにつながることにもなりかねません。
誤解を避けるには、共通の価値観や認識であることを確認しておくほうがよいでしょう。また、場面によっては、似た意味を持つ他の語と置き換えることを視野に入れるとよいのではないかと思います。