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「背水の陣」の由来・意味と使い方・例文・類義語は?現役ライターがサクッと解説!

史記

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全巻にも及ぶ広大な『史記』。本紀、表、書、世家、列伝からなる紀行体の歴史書で、二千数百年にもわたる歴史の通史です。注釈書も数多く存在しています。しかし、全てが史実に基づいているわけではありません。

当時の中国人にとっては、最初の世界史とも言えるようなものでした。王朝の編年史、政治史、歴史過程がわかる系図や年表が含まれており、故事成語が多く登場します。

現代でも使われるようなものには、どのような表現があるでしょうか。

四面楚歌

四面楚歌」(しめんそか)

「史記」の中にある故事から。楚の項羽が漢の高祖に敗戦し、包囲されたとき、夜更けに四面の官軍が楚の歌を歌っているのを聞き、楚の民がすでに降伏したと思って絶望したということから。

敵に囲まれて孤立してしまい、助けがないこと、反対者ばかりであることを示します。「みんなから責められて、四面楚歌の状態だ」。味方が少しでもいるときに使うのは誤り。

 

酒池肉林

酒池肉林」(しゅちにくりん)

酒や食べ物がぜいたくにある、酒宴を指します。

史記殷本紀に見える紂王(ちゆうおう)の故事から。「酒を以って池となし、肉を県(か)けて林となす」(池のように酒を準備し、林のように肉をかけ並べて酒宴を張った)。

鳴かず飛ばず

鳴かず飛ばず

将来の活躍の時期を狙って、機会を静かに待っていること。また、何の活躍もできずにいることを軽蔑して言う。「病気になってからの3ヶ月は、鳴かず飛ばずだった」

楚の荘王が3年間も享楽に耽っていた時に、臣下が諌めて言った言葉、「三年翔ばず鳴かず、これ何の鳥ぞや」から来ています。「三年飛ばず鳴かず」とも。

まとめ

以上、「背水の陣」の意味や由来、使い方についてまとめました。

この言葉は「これで駄目なら、後がない」といった絶体絶命の状況下で、全力を尽くして何かに臨むことを表します。追い詰められたここ一番の状況を表したい場合などに用いると、より適切にその状況を表現することができるでしょう。

またそれに加えて、「背水の陣」と同じく「史記」に含まれていた表現をいくつか紹介しました。日常で使うとき、その言葉がどのような故事から来ているのか意識してみると、新しい発見が見つかるかもしれません。

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