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「本末転倒」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役のブロガーがサクッとわかりやすく解説!

「本末転倒」(読み方:「ほんまつてんとう」)という言葉は、さまざまな場面でよく用いられ、比較的よく知られている四字熟語の一つです。

概ね意味は分かっているという人が多いかと思いますが、中には具体的にこの言葉がどのようなことを表しているのか、またどのような使い方をするのかといった疑問が生じることもあるかもしれません。

そこで、ここでは「本末転倒」の意味、由来、使い方、対義語、類似語などを例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「本末転倒」の意味と使い方・例文

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それでは、「本末転倒」の意味と使い方を解説します。

「本末転倒」の意味とは?

まず「本末転倒」を2つの言葉に分けて見てみましょう。

「本末」「転倒」には、それぞれ以下のような意味があります。

「本末」:基本的な大切なものとどうでもよいもの、先にすべきものと後回しにすべきもの

「転倒」:本来の順序がさかさになること、ひっくりかえること

そして、これらの語からなる「本末転倒」は、上記の意味からもある程度推測することができますが「根本的な事柄とささいな事柄、大切なこととつまらないことを取り違える(間違える)こと」を表す言葉です。

「本末転倒」の由来(語源)

本山と末端の寺院の力関係がどちらが上なのか?ということを言われたら、どちらのほうが高いと思うでしょうか。もちろん、本山の方に力が集中していることは容易に想像できますよね。この「本末転倒」という語は、鎌倉時代に本山と末端の寺院の力関係が逆転してしまったことが由来となります。

「本末転倒」の使い方と例文

次に、「本末転倒」を使った例文を見てみましょう。以下のように用いることができます。

「学生がろくに勉強せずにアルバイトをするのは本末転倒だ」

「留学したいのに語学の勉強を全くせず、資金作りだといってただアルバイトに励んでいるのは本末転倒ではないか」

「家族のためにといって休日を返上して仕事をするのは本末転倒だ」

「本末転倒にも、趣味の旅行費用をためるために旅行に行く時間を削って仕事量を増やした」

「収納用品だけを買い揃えて部屋の片付けをしないなんて、本末転倒している」

「勉強時間を削って入試合格の願掛けに遠方の神社に参拝するようでは本末転倒ではないか」

「あの店は最近料理の味が落ちて客足が遠のいたらしい。しかし宣伝に力を入れても料理の味がそのままだとは本末転倒状態もいいところだ」

「彼は仕事の評価を上げるために資格取得に力を入れているが、そのせいで遅刻が増え業績も下がっているとは本末転倒も甚だしい」

「作業効率を上げようと最新のソフトを導入したが、使い慣れずに返って作業時間が増えるようでは本末転倒だ」

「本末転倒」は、「大切なものを疎かにして逆に重要ではないことを重要視している状態」について述べる時に使用することができます。

「本末転倒」の類義語・対義語

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ここで「本末転倒」にはどのような類義語・対義語があるのか解説していきます。

\次のページで「「本末転倒」と「主客転倒」・「冠履転倒」との違い」を解説!/

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