「行く」の敬語は?尊敬語・謙譲語として用いる言葉の使い方まとめ
「行く」の敬語表現の使い方
ビジネスや日常生活においては、「目上の人のところに訪問する」また「目上の人がどこかへ訪問する」ことを言い表したり、話している相手を立てるために自分がどこかへ行くという行為を丁寧に言い表したりすることが必要なケースがあります。
そうした場合には、「行く」の尊敬語や謙譲語となる言葉を用いて表現することができます。
ここでは「行く」の尊敬語と謙譲語にあたる言葉をいくつか挙げて、それぞれの使い方と使い分け方を紹介していきます。
#1 謙譲語として用いる表現
まず、「話し相手を立てて自分の動作をへりくだっていう場合」や「自分が目上の人のところへ訪問する場合」に用いる謙譲表現を挙げていきます。
#1 「行く」の謙譲語「参る」
「参る」は、話し手が自分を低めて相手に対して丁重さを表す謙譲語です。「自分や自分側の人や物」また「敬う必要のない一般的なもの」の「行く」という動作を表し、たとえば以下のように用います。
「明日のお昼頃にそちらへ参ります」
「○○へは電車で参ります」
「ただ今そちらへ参ります」
「明日の記念パーティには当部署の○○が参ります」
「たった今迎えの車が参りました」
#2 「行く」「訪ねる」の謙譲語「上がる」
「上がる」は「行く」「訪ねる」の謙譲語として用いる語です。「他人の家を訪問する」という意を表し、たとえば以下のように用いることができます。
「明日その件の担当者をお宅へ上がらせます」
「何時頃お迎えに上がりましょうか」
「よろしければお宅にお届けに上がります」
#3 「行く」「訪問する」の謙譲語「「伺う」
「伺う」は「訪問する」「行く」の謙譲語で、「動作が及ぶ相手」を敬わっていう表現です。たとえば以下のように用いて、「(目上の人を)お訪ねする」という意を表すことができます。
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