6月に送る手紙の挨拶文や結びの言葉に用いる言葉5つの意味と使い方は?文学部卒ライターがサクッとわかりやすく解説!
6月に送る手紙の挨拶文や結びの言葉に用いる言葉の意味と使い方
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6月は、初夏の爽やかさと梅雨の鬱陶しさが混在する月。
このような季節の季語から、手紙の挨拶などに使用される言葉を5つ挙げて意味や使い方(使用例)を紹介していきます。
季語は、俳句や連歌において用いられる季節ごとに区分された季節を表現する言葉です。俳句の歳時記には、これらの季語が新年、春、夏、秋、冬に分けて収録されています。
入梅(にゅうばい)
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「入梅」は、「梅雨の季節に入ること」「梅雨入り」を表し、暦でいうと太陽暦の「6月11日頃」にあたります。
入梅は気象では梅雨に入る日をさし、雑節の一つ。暦では二十四節気といわれる立春や夏至、秋分、冬至のようなよく知られた季節の区切りが含まれています。
この中国伝来の暦に加えて、日本特有の季節の移り変りに合わせて設けた暦日が雑節です。稲作を中心とした農耕生活をしてきた日本人にとって、とくに入梅は田植えの時期を示す大切な歴日でした。
また、この頃に降る長雨に「梅」の字が入るのは、梅の実のなる時期と重なるからです。
この言葉を用いる際には、6月上旬に送る手紙の挨拶文などにおいて、以下のように使用することができます。
「入梅の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」
「入梅のみぎり、皆様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます」
「入梅の候、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」
「入梅を控えて、落ち着かない空模様の今日この頃、ご機嫌いかがですか」
梅雨冷え(つゆびえ)
梅雨冷えは、「梅雨の季節に気温が急にさがること」「梅雨の季節の冷え込み」といった意味です。
梅雨の時期は6月ですが、日によっては1枚重ね着したくなるような肌寒い日もあります。
そうした梅雨冷えの日に油断をすると、風邪をひいたり、体調を崩したりしかねません。
そのため、梅雨冷えを使っての挨拶文や結びの文章は、相手に対する思いやりの気持ちを込めるようにしましょう。
手紙の挨拶文や結びの言葉において、以下のように使用することができます。
日本は南北に長い国土なので、地域により「入梅」に入る時期が異なります。
沖縄から東北地方に向けて梅雨前線は移動し、その動きにそって「入梅」の日は地域によって変化するのです。
「入梅」「梅雨冷え」「長雨」など梅雨に関する言葉を使う場合、手紙を送る相手の地域が「入梅」しているのか、あるいはまだなのかを確認してから使うようにすると、相手に実感を持って読んでいただけることでしょう。
夏至(げし)
「夏至」は二十四節気の一つで、「昼が最も長く夜が最も短い」とされている日です。暦上では「6月21日頃」にあたります。
夏至の日が「昼が最も長く夜が最も短い」ことの科学的な理由は、地球の自転軸が太陽を回る公転軸に対して23.5度傾いていること。
この傾きが原因で、地球の場所によって太陽に照らされる具合に違いを生じるのです。北半球では夏至の日が、最も日の出から日没までの時間が長くなります。
もし、地球の自転軸に傾きがなければ、地球中の昼と夜の時間は変らないことになることでしょう。
夏至という言葉には、暑い日の続く夏が始まる区切りの日の意味もあるのですが、実際には夏至にあたる6月21日頃は梅雨の最中。
そのため昼が最も長い日といわれても実感がなく、日照時間も長く感じられないと思う方も少なくないようです。
この言葉は、6月下旬に送る手紙において以下のように使用することができます。
「夏至のみぎり、お元気でお過ごしのことと存じます」
「夏至の候、貴社におかれましては益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます」
「夏至を過ぎて、いよいよ夏本番を迎える時節となりました」
「夏至を迎えて、これから暑さも増していきます。ご自愛ください」
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