「一期一会」の意味と使い方・例文・由来・英語表現は?小説作家である筆者がサクッとわかりやすく解説!
とはいえ、この言葉は具体的にどのようなことを表していてどのような使い方ができるのか、どんな由来がある言葉なのか、また英語や類義語ではどのように表現するのかといったことを疑問に思うこともあるかもしれません。
そこで、ここでは「一期一会」の意味と使い方、言葉の由来、また英語や類義語で表す場合の表現について、学生時代から小説をたくさん書き、現在もライターとして活動している筆者が説明していきます。
「一期一会」の意味・由来
まず、「一期一会」には「一生に一度会うこと」「一生に一度限りであること」といった意味があります。
この言葉は、もともと幕末の大老として知られている彦根藩主・井伊直弼が記した「茶湯一会集」という著書にて、「茶道において一つの出会いを大切にして悔いのないように茶を点てる」という「茶道の心構えを説いた語」として用いられたものでした。
そして、それが後に「人との出会いを大切にする」という意味で用いられるようになったものだといわれています。
「一期一会」の英語表現
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次に、「一期一会」を英語で表す場合の表現について見ていきましょう。
「一期一会」の意味を英語で表したい場合には、「またとない、一生に一度の」という意味をもつ
「a once in a lifetime」という表現を用いて、以下のような言い方をすることができます。
一生に一度の経験:「a once in a lifetime experience」
またとない機会 :「a once in a opportunity」「a once in chance」
またとない出会い:「a once in a lifetime meeting」
会話の中では、「a once in a lifetime」以外でも、「貴重な出会い」、「価値ある出会い」といったニュアンスの言葉を使うと、意味が通じやすくなると思います。
また、この出会いがチャンスであるというポジティブな用語(キーワード)が加わると、よりいっそう出会いの価値を強調することができるでしょう。
「一期一会」の使い方・例文
次に、「一期一会」を使った例文を見てみましょう。
この言葉は、以下のように用いることができるので、ぜひご参考にしてみてください。
1.部下と上司の会話の例1
部下:来月、新しい顧客が、来社して頂けることとなりました。
上司:すごいじゃないか。
これが「一期一会」だと思い、精一杯の誠意を尽くして相手に接するようにしよう。
2.部下と上司の会話の例2
部下:これまでずっと目指してきた新規顧客獲得数で、1位を受賞することができました。
上司:すばらしい。
ビジネスでは、「一期一会」が大事だと理解して、これまでの日々を過ごして
きた証だね。
3.卒業生と先生の会話の例
卒業生:在学中は、ありがとうございました。今日、卒業します。
先生 :卒業おめでとう。先生から言葉のプレゼントをします。
それは、「一期一会」を大切しましょう。という言葉です。
これから社会に出ていくと、いろんなことにチャレンジしていくことに
なると思います。
「一期一会」を大切にして生きていくことが、自分の人生の価値をより
高めることができると思いますので、がんばってください。
4.子供と父親の会話の例
子供:将来、朝日新聞社に入って、マナーの文章が書けるようになりたいな。
それと、書籍も出せるようになりたい。
それでね、これから大事になることを教えてほしいんだ。
父親:とてもいい夢だね。
大事なことは、たくさんあるけど、今も昔も変わらないことがあるよ。
それはね、日常生活で、「一期一会」を大事にすることなんだ。
これを大事にしない人は、そのあとの結果が大きく変わるのだよ。
5.夫婦の会話の例
妻:あの人、観光業界では、カリスマ経営者らしいよ。
外国人に対応するために日本の無料案内サイトを世界中に紹介したらしいね。
夫:その人は、世界の人を相手に「一期一会」をとても大事にしてきたという評判だよ、
だからカリスマ経営者と言われるまでになったのだと思う。
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