
「臥薪嘗胆」の意味・由来・使い方と類義語・対義語。国語科の教員がサクッとわかりやすく解説!
「臥薪嘗胆すること10年の後、ついに悲願を達成した」
「臥薪嘗胆の日々を経て、公認会計士の資格を取得した」
たとえば「彼は3年間勉強し司法試験に合格した」「目的達成のために努力している」といった表現を用いるよりも、「臥薪嘗胆」という四字熟語を用いることで「長い努力の末に苦労して目標を達成した」「目的達成のために長い間苦労している」というニュアンスを伝えることができます。
類義語その1「越王之胆」

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「臥薪嘗胆」という言葉の類義語に、「越王之胆」(読み方:えつおうのたん)という言葉があります。
「越王之胆」は、「臥薪嘗胆」の由来となった故事成語にもあるように、越王・句践(こうせん)が屈辱を忘れないためにとった、苦い肝を寝床に掛け、目が覚めるたびにそれを嘗め(なめ)た行動に由来する四字熟語です。
類義語その2「坐薪懸胆」

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また、「坐薪懸胆」(読み方:ざしんけんたん)という類義語もあります。
「坐薪」とは「堅い薪の上に座る」という意味で、「懸胆」とは寝床に苦い肝を掛け寝起きにそれを嘗めることにより、復讐心を忘れないようにするという意味です。
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