
「万障お繰り合わせの上」とは?意味と使い方・言い換え表現は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
何かの会合などの案内文においてよく使用される表現ですが、具体的にはどのような使い方をするのか、また同じ意味のことを他の表現を使って記したい場合にはどのような言い方をすることができるのか、中には疑問を抱くこともあるかもしれません。
そこで今回は、「万障お繰り合わせの上」の意味と使い方、言い換え表現などについて、翻訳経験のある現役ライターの筆者が説明していきます。
いろいろのさしさわり。あらゆる差し支え。
出典:明鏡国語辞典(発行所 株式会社大修館書店)「万障」
時間などをやりくりして都合をつけること。
出典:精選版 日本国語大辞典(株式会社 小学館)「繰り合わせる」
つまり、「万障お繰り合わせ」とは、「都合の悪い事情や時間をやり繰りすること」ことを表し、「万障お繰り合わせの上」で「いろいろと差し障りや障害もあるでしょうが、そこを何とか都合がつくように調整して(出席してください)(参加してください)」という意味の表現になります。
「万障お繰り合わせの上」の使い方・例文

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次に、「万障」「繰り合わせ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。
これらの言葉は、たとえば以下のように用いることができます。
「会員研修会を下記の通り開催いたします。会員各位におかれましては万障お繰り合わせの上ぜひご出席くださいますようお願い申し上げます」
「定例株主総会を下記の日程にて開催いたします。何とぞ万障繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます」
「このたび役員懇親会を開催する運びとなりました。つきましては、ご多用中恐縮ではございますが、 万障お繰り合わせの上ご出席くださいますようお願い申し上げます」
「下記の通り○年度卒業生の同窓会を開催いたします。皆様には万障お繰り合わせの上ご出席いただきますようお願い申し上げます」
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