言葉の意味

「役不足」の意味と使い方・例文・類義語・対義語は?現役のブロガーがサクッとわかりやすく解説!

「役不足」(読み方:「やくぶそく」)という言葉、日常、ビジネスを問わず一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

たとえば仕事で責任のある役割を当てられた時に、「自分には役不足ですが~」といった表現をした経験がある人も少なくないかもしれません。

しかし、一見へりくだっているように見えるこの使い方は、実際のところ、正しい意味に当てはめると、失礼にあたってしまうかもしれないものです。

この記事では誤用しやすい「役不足」の意味、由来や使い方、対義語、類似語を例文を交えながら、半年で独立したプロブロガーの筆者が解説していきます。

「役不足」の意味と使い方・例文

image by iStockphoto

まず、「役不足」の意味と使い方を解説します。読み方に一切迷いのないこの語の意味を正しく認識している日本人は、およそ4割という結果も。あなたは正しく認識できていましたか?

「役不足」:その人の力量に対して与えられた役目が軽すぎること


出典:明鏡国語辞典

役不足は自分の実力に対し不満の意を表す語

上述のように、この言葉は一般に「与えられた役割が重く、自分の力量と釣り合っていない」という意味で誤用されることが多いです。しかし、もともとは自分の実力や力量よりも軽い役目を与えられた時に「その役割が自分にとって不足である」という不満を表す語となっています。

「役不足」の語源

「役」というと、現在では劇やドラマなどの配役のことを連想しがちではありますが、元々は「与えられた仕事、国からの任務、責任ある仕事」という意味です。

この役が(自分にとって)不足している、という状態を指しているのが、役不足。

「自分にはもっとふさわしい役があるはずなのにこの(与えられた)役なんて、不足だ!」

という意図を表しているということですね。

「役不足」の使い方と例文

では、「役不足」の使った例文を見てみましょう。


たとえば以下のような使い方をすることができます。

「年齢的には妥当かもしれませんが、彼には主任では役不足ではないでしょうか」


「そのポストは役不足だと上司に訴える」


「与えられた仕事が役不足であることに不満を募らせる」


「この仕事は君にとって役不足かもしれないが、適任者が見つかるまでの間だけ引き受けてもらえないか」

「役不足」の類義語

image by iStockphoto

役不足の単語の意味を学んでいただいたところで、もう少し理解を深めていただくために、どのような類義語があるのか解説していきます。

「役不足」の類義語1:朝飯前

「朝飯前」:朝ごはんを食べる前に終わるような簡単なこと。

「彼は失敗した、こんなことは朝飯前だと言っていたのに」

「朝飯前と言わんばかりに、誰もができないような技を簡単に決めた」

\次のページで「「役不足」の類義語2:楽勝」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share:

Leave a reply