「不躾」とは?意味とビジネスにおける主な使い方・類似表現は?現役ライターがサクッとわかりやすく解説
「先日は、こちらの不躾なお願いにもかかわらず迅速なご対応をしていただき、誠にありがとうございました」
「このたびは不躾なお願いをいたしまして誠に申し訳ありません」
「不躾」の類義語
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では次に、「不躾」と近い意味のある他の表現について見ていきましょう。
「不躾」の類語は、同じように「礼儀にはずれること」などの意味がある「無礼」「非礼」「無作法」「失礼」などの言葉です。
これらの言葉についても、ビジネスなどの場面において、お詫びの挨拶やクッション言葉とし以下のように用いることができます。
「無礼」
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「無礼(ぶれい)」は「礼が無い」つまり「礼儀にはずれること」を意味する言葉です。
相手または自分が怒ったり悲しんだりと感情的になるほどのふるまいをしたときに用いる表現で、「失礼」よりも程度が重くなります。
「突然お手紙を差し上げますご無礼の段、平にご容赦ください」
「先日は大変ご無礼をいたしました」
のように使うことができる言葉です。
「非礼」
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「非礼(ひれい)」は「礼に非ざる」ということで、「礼儀に反している」を意味します。
「失礼」や「無礼」よりも印象が悪く、始末書を書かないといけなくなるほどの失態をおかしてしまったときなどに使う言葉です。
「まずは非礼を謹んでお詫び申し上げます」
「大変な非礼を心よりお詫び申し上げます」
などと使います。
「無作法」
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「無作法(ぶさほう)」は「礼儀作法にはずれること」「礼儀を知らないこと」を意味する言葉です。
程度の悪さは、「失礼」よりも軽くなります。
「父は、彼の無作法な振る舞いに腹を立てた」
のように使える表現です。
「失礼」
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「失礼(しつれい)」は「礼を失う」と書くように、もともとはあった礼儀を欠いた行動をしてしまったときに使う言葉です。
「失礼しました」というのは礼儀を欠いたことに対するお詫びの気持ちを表してはいますが、謝罪の言葉ではありません。お客様からのクレームなどに対しては、「申し訳ありません」などを使うようにしましょう。
「本来であれば直接ご挨拶申し上げるところではございますが、失礼ながらまずは書面にてご連絡申し上げます」というような使い方をします。
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