「応じる」と「よる」それぞれの持つ意味の違いと使い分け方。新聞記者歴29年の筆者がわかりやすく解説!
「応じる(〜に応じて)」と「よる(~によって)」の共通点と相違点
それぞれの意味や使い方については、上記のようになります。すでにお気付きの方もおられると思いますが、「~に応じて」と「~によって」は置き換えが可能なケースもありました。
たとえば【対処する】の例文「情報量に応じて、ページ数を変えなくてはいけない」は、「情報量によって〜」と書き換えても意味は通じます。また【関係する】の「同じ料理でも、地域によって味付けが変わる」では、「地域に応じて〜」でも特に問題ないでしょう。
ですが【ちょうど合う】の「金額はデータ量に応じて決まります」を「データ量によって〜」とすると、相応のという意味が失われ、ニュアンスが変わってしまいます。さらに【理由となる】の「体質によって効果が出ない場合がある」を、「体質に応じて〜」と書き換えては意味が通じなくなるでしょう。
つまり、「応じる」が【対処する】、「よる」が【関係する】の意味で使った場合のみ、使い分けが不要。そのほかのケースでは、しっかりと意味を考慮して「応じる」「よる」を選択しなくてはなりません。
意味を考えて上手に使い分けを
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以上、「応じる(~に応じて)」と「よる(~によって)」の違いについて、詳しく解説してきました。
2つの語を同じ意味で使うことができるケースは限られていて、多くは異なる意味を持っています。まず、どういうことを言いたいのかを、きちんと把握することが大切です。その上でどちらを使うのが適切なのか、判断するとよいでしょう。
上手に使い分けると、言いたいことがしっかりと伝わるようになります。どちらを使ったらよいのか迷った時には、今回の記事を参考にして活用してみてください。